I wish for your happiness.

お誕生日、おめでとう。今日が平成最後の貴方の誕生日です。そして、これがわたしがお祝いする最後の誕生日です。


ファンになって約5年間、本当に楽しかった。悲しかったこと、悔しかったこと、辞めたくなったことは数え切れないほどあるけど今振り返れば全部大切な思い出です。
手を振ってくれたこと、目を合わせて笑ってくれたこと、指を差して笑ってくれたこと、ハート作ってくれたこと、カンペネタに答えてくれたこと、ありがとうって言ってくれたこと、手を握ってくれたこと、俺もだよって言ってくれたこと。舞台で切なそうに泣いていたこと、仲間たちと楽しそうに笑っていたこと、MCで自分の言いたいことを言っていたこと、主演舞台で夢を語っていたこと。全部、わたしの記憶の中にちゃんとある。チケットの半券と大量の写真とクレカの明細、自分勝手に美化された記憶しか手元には残らなかったけど、それでも楽しかったし幸せだった。
もっと早く出会っていたかった。そうすればもっとたくさんの輝く姿を見れたはずなのに。たくさん後悔して落ち込んで、それでもこれからの未来を見ていけばいいと思っていた。
EXシアターも日生劇場新橋演舞場も帝国劇場も天王洲銀河劇場も大手町よみうりホールもシアタークリエも横浜アリーナさいたまスーパーアリーナ大阪城ホールもお台場も、何もかも1番輝いていた。どれだけたくさんの出演者がいようと、一瞬で見つけられた。黒髪でも茶髪でも金髪でもわたしの意識を1番に掻っ攫って行くのは貴方でした。

何度もオタクを辞めたいと願って、口にした。その度に、地下も韓国も出戻りも俳優も別次元もたくさん勧められた。楽しいよ、幸せだよ、覚えてもらえるよ、好きになるよ。いっぱい言われてきた。確かに違う人を応援してもいいかな、って思ったことも、周りにどんどん彼氏が出来て幸せそうにしているところを見て、焦ったことあったけどどうしても離れられなかった。こっちを見てくれなくても、どんどんチケットが当たらなくなっても、相場が高くなっても、歌ってくれる曲が固定されてきても、苦手な同担がめちゃめちゃ増えても、承認欲求が満たされなくても、どうしても好きだった。どうしても辞められなかった。病んで、喜んで、落ち込んで、幸せだと浮かれて、辞めたいと泣いて、もう自分の感情がコントロール出来ないときもあった。それでも辞めない、辞められないって思ってた。一生この人のことが好きで、そんな自分が好きだった。

今更考えてもこんなことになったきっかけなんてもうわからないし、わかりたくもない。この1番は絶対に揺るがないと思っていたはずなのに。ちょっとした心のズレが1番の理由だったかもしれない。元々人気だったのが最近さらに人気になって、チケットが当たりにくくなった。チケットが当たるかどうかなんて運なのに、自分のせいだと思って、不安になって泣きたくなった。それでも積むことが当たり前になってたからチケットはどうにでもなるし、自分の頑張り次第だと思った。今考えればバカだなあって思うけどこの時はいっぱいいっぱいで余裕なんて無かった。いつでもどこでもチケットサイトを見て必死になってチケットを探して手に入れて、手に入ったことに安堵して、現場前に病んで、行きたくないと言いながら泣いて、緊張で吐きそうになりながら現場に向かって、終わったあとに大好きって言って浮かれる。もうルーティンだった。
それなのに、あんなに喜んでいたYouTubeを見るのが面倒になった。少クラを見ることを辞めた。雑誌を読むのが面倒になって買うことを辞めた。ライブに行ったのに何故かぼーっとしてしまった。大好きだった舞台が見ていられなくなった。少しずつ、自分の中でよくわからない感情が渦巻いていた。そして、主演舞台初日の帰り道に自分がよくわからなくて泣いた。
本当は薄々気づいてた。ライブや舞台に行くことが、少クラを見ることが義務化してたことに。それでも自分はこの人のことが好きなんだからしょうがないって思ってた。
夏のライブが終わった後にほんの少しだけ別次元に興味を持って、この夏だけ距離を置こうかな?とか思った。情緒不安定なのがデフォルトだったからちょっとだけ、ほんの少しだけ目を逸らそうって決めたけど、心のどこかには居たしこのまま変わらないんだと思った。だけどそのまま秋の舞台に1回しか行けなくてすごい罪悪感に襲われた。次は頑張る。次の舞台はちゃんと行く。チケット探さなきゃ、わたしは馬鹿だ、こんなのオタクだって言えない、1回しか見れなくてごめん、またあのルーティンになるだけだ、戻らなきゃって思ってた。

それなのに、とっても大きくてたくさんの人が見かけるであろう広告を見た瞬間、涙が出た。嬉しくなって友人を連れて行ったあの大きな駅の中で泣いた。たくさんの人に知ってもらいたいはずなのに、誰にも知られなくない、見られたくない。嬉しい、悲しい、幸せ、悔しい、虚しい。わたしは何をしてるんだろう、何がしたいんだろう。嬉しいのに、こんなのが見たいわけじゃない。凄いけどデビューしたいって言ってた夢はどこに行くの?影響力が大きいからってデビューの夢が叶うとは限らない。確かにたくさんの人に知ってもらえて、ファンが増えればデビューが近づくかもしれない。でもそうしたら、わたしはいらないんじゃない?嬉しいはずが、悲しい。わたしだけが、見ていたい。誰にも取られたくない。
わたしは、泣きながらオタクを辞めようと思った。こんな素晴らしいことを真っ直ぐに喜べない奴なんて、もういらないと思った。本人たちが喜んでいるのに自分のことしか考えられない奴なんて消えてしまえばいいと思った。おめでとう!嬉しい!流石だよ!次はデビューだね!って言えない自分に、この人のオタクをしてる資格なんてないと思った。どこかで区切りを着けなきゃいけない、と思った。


だから、わたしは今日を持ってオタクを辞めます。


今までたくさんの人の担降りブログを読んできた。みんなそれぞれに事情を抱えてオタクを辞めていったけど、どのブログにも本人が嫌いになったわけじゃないけど辞めますって書いてあった。昔はそれがまったく理解できなかったけど、今なら分かる気がする。わたしは、貴方のことは大好きだけど、こんな自分のことが嫌いだから貴方のオタクを辞めます。

わたしのことなんて覚えてないだろうし、認識もしてないだろうからそこは安心してる。こんな馬鹿で気持ち悪くて金を出せないオタクが辞めて良かったよね、おめでとう。いつもあんな気持ち悪い手紙出してごめんなさい。まあ、読んでるかどうか知らないけど。こんなことをネットに挙げてしまってごめんなさい。貴方のおかげでわたしの世界は物凄く広がりました、ありがとう。たくさんの友人も出来ました、ありがとう。現場に通いたい一心で上京してよかったです。貴方の記憶にわたしは存在しないだろうけど、わたしの記憶に貴方は数え切れないくらいたくさん存在しています。もしも、万が一、もう一度貴方のオタクをする時が来たら、その時は直接お礼を言わせてください。もう後悔なんてありません。でも1つだけ挙げるとするなら、デビューする瞬間を見たかった。

3回目の銀幕、凄い先輩に監修してもらったMV、YouTubeの広告、webでの連載、先輩との舞台、初主演舞台、グループだけでの横浜アリーナ、自分たちがメインのTDC、4年目の日生劇場、何度目かわからない帝国劇場、初めてのお台場。全部おめでとう。23歳の貴方はとっても素敵でした。いつも輝いていて、時には楽しそうに、時には物凄く真剣にお仕事をしていました。24歳の貴方も素敵なんだろうなあ。


世界で1番大好きです。世界で1番かっこよくて可愛くて綺麗でおちゃめでちょっとおバカで素敵な貴方が大好きです。この約5年間は長いようで短かったです。たくさんの思い出をありがとうございました。主演舞台の大千秋楽で涙を流しながら語った夢、叶えてください。怪我や体調には気をつけて、貴方が信じる道を真っ直ぐ突き進んでいってください。たくさんのファンに貴方の夢を見せてあげてください。沢山の仲間との別れもあったけど貴方なら、多分大丈夫です。大好きな歌を、いつまでも歌ってください。
貴方を好きになって応援していたことはわたしの誇りです。





京本大我くん、24歳のお誕生日おめでとうございます。
貴方にたくさんの幸せが舞い降りますように。





2018.12/03